石綿の歴史 ②

さくら

こんにちは!サクセスです。
今日は、日本で石綿がいつ頃から作られて
いつ頃から輸入が盛んになったのかなどを
お話ししていきます。

1887年石綿の製造・輸入スタート

日本では、明治時代から熊本県旧松橋町にアスベスト鉱山及び工場がありました。(昭和45年頃まで操業)
しかし、ここで採取される石綿だけでは生産が追い付かず、輸入に頼るようになりました。

1887年(明治20年)から輸入が始まりました。

1894年(明治27年)に勃発した日清戦争では、清国の戦艦にアスベストを用いた保温材などが使われているのが分かり、日本の戦艦などにも多量のアスベストが使われるようになりました。

石綿量は年々増えましたが、第二次世界大戦中は輸入は一旦ストップされました。

1950年代

1955年頃から1973年頃までの日本は高度経済成長期を迎え高速道路や鉄道、大規模な建造物が次々と建設されていきました。
石綿は、その生活のいたる所に使用されてきました。
その用途はおよそ3000種と言われています。

大きくは、石綿工業製品と建材製品に分けられ、その8割以上は建材製品です。

1970年~1990年代

日本は1970年~1990年にかけて年間約30万トンと大量に輸入してきました。
最も多かった年が1974年でおよそ35万トンでした。
輸入が禁止される2012年までの間、約1000万トンという石綿を消費しました。

下の図は、わが国の石綿輸入量の推移と法的規制の歴史です。
試料参照:独立行政法人環境再生保全機構

さくら

今後は、石綿が大量に輸入使用された1970年(昭和45年)~1990年(平成2年)頃に建てられた建築物の老朽化に伴い建築物の解体が増加します。そこで国は、石綿に関して独立した規制を2005年「石綿障害予防規制」を施行しました。

さくら

この規制が施行されるのには石綿に関する健康被害が大きく関わります。次回は法的規制と石綿健康被害についてお話したいと思います。

さくら

最後までお読みいただきありがとうございました。