工作物石綿事前調査者 資格取得ガイド

工作物石綿事前調査者 資格取得ガイド:ブログ投稿版

2026年1月1日〜 義務化!

工作物石綿事前調査者 資格取得ガイド

解体・改修工事における石綿(アスベスト)ばく露リスクから作業員を守るための国家資格「工作物石綿事前調査者」について、その必要性から取得方法、講習日程までを分かりやすく解説します。

あなたの業務に資格は必要?

該当する業務内容を選択してください。

※このチェッカーは簡易的な判断材料です。最終的な判断は法令等をご確認ください。

工作物石綿事前調査者とは?

新設された「工作物石綿事前調査者」資格の役割と、既存の「建築物」調査者資格との違いを明確にすることで、ご自身の業務にどちらの専門知識が必要かを正確に理解できます。

建築物石綿含有建材調査者

ビルや住宅などの「建築物」の解体・改修工事の際に、石綿の有無を調査する専門家です。

  • 対象: ビル、戸建て住宅、マンション等
  • 義務化: ✅ 2023年10月1日〜
  • 特徴: 一般的な建材に関する知識が中心
2026年〜 新義務化

工作物石綿事前調査者

プラント設備やインフラなど、建築物以外の「工作物」に特化して石綿の有無を調査する専門家です。

  • 対象: 配管、ボイラー、煙突、発電設備等
  • 義務化: ✅ 2026年1月1日〜
  • 特徴: 特殊な設備・材料に関する専門知識が必要

資格取得への4ステップ

資格取得までの道のりは、大きく4つのステップに分けられます。ここでは、その全体像を視覚的なロードマップで示します。

1

受講資格の確認

学歴や実務経験をチェック

2

講習の受講

2日間の法定講習に参加

3

修了考査に合格

筆記試験で6割以上正答

4

修了証の取得

資格者として認定

インタラクティブ受講資格チェッカー

いくつかの質問に答えるだけで、受講資格があるか簡単に確認できます。

0 年

講習の詳細

資格取得に必要な講習について、その内容、費用、免除規定などを詳しく解説します。タブをクリックすることで、知りたい情報を効率的に確認できます。

講義科目(合計11時間)

  • 工作物石綿事前調査に関する基礎知識1 (1時間)
  • 工作物石綿事前調査に関する基礎知識2 (1時間)
  • 石綿使用に係る工作物図面調査 (4時間)
  • 現場調査の実際と留意点 (4時間)
  • 工作物石綿事前調査報告書の作成 (1時間)

講習は通常2日間にわたって行われ、最終日に修了考査(筆記試験)が実施されます。

講習日程・空き状況

全国の講習日程をインタラクティブなグラフとリストで確認できます。下のドロップダウンメニューから地域を選択すると、該当する講習の空き状況がグラフで表示されます。グラフの棒やリストの項目をクリックすると、会場や申込リンクなどの詳細が表示されます。

よくある質問 (FAQ)

いいえ、工作物石綿事前調査者の資格に有効期限はなく、更新の必要もありません。一度取得すれば生涯有効な資格です。ただし、関連法令や技術は変化するため、継続的な知識の習得が推奨されています。

はい、可能です。修了考査に不合格となった場合でも、再試験を受けることができます。再試験料は別途必要となり、受講した講習機関の規定に従って申し込むことになります。通常、講習修了日の翌々年度末まで再試験の機会があります。

2026年1月1日の義務化以降、資格を持たない者が事前調査を行った場合、法律違反となります。事業者には行政指導、工事の停止命令、または罰金などの罰則が科される可能性があります。作業員の安全と企業の信頼を守るためにも、必ず有資格者が調査を行ってください。